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日々の出来事を綴っていきます。毎日些細なことでもすばらしいと感じとれる気持ちでいたいです。


by nadeshiko-mayumi
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Auver sur Oise(その1-ゴッホの軌跡巡り-)

土曜日にゴッホ終焉の地であるオーヴェル・シュル・オワーズに行ってきました。
週末は雨になるとの天気予報で金曜の夕方から雷雨でしたが、当日は曇り空で時折晴れ間も見られてよかったです。
さてこのオーヴェル・シュル・オワーズは本当に小さな村で、ゴッホの足取りを尋ねる観光客で幾分、賑わいを持たせているような雰囲気で小道に入ると人気もなくひっそりしていました。
Auver sur Oise(その1-ゴッホの軌跡巡り-)_a0072172_231110.jpg

まずはノートルダム教会へ。ゴッホの描いた教会の絵はあまりにも有名だと思います。美術の教科書にも出ていた記憶がありオルセーで本物を目の当たりにして感動しました(オルセーにはあまりにも有名な絵が多く、初めて訪れた際には驚きと感動で呆然としてしまいました)。
そのゴッホの描いた教会を目の前にすると何とも不思議な気持ちになりました。
ゴッホの描いた絵は写実的なものではなく、ゴッホのフィルターを通じて浮かび上がる独特の姿であり色彩でありゴッホの計り知れない才能をまた一歩近づいて垣間見れた気がしました。
Auver sur Oise(その1-ゴッホの軌跡巡り-)_a0072172_2313564.jpg

その足で近くにあるゴッホと弟テオの眠る共同墓地へ向かいました。
墓地は周辺は麦畑に囲まれていて壮大な景色が広がっていました。
これもまたゴッホの描いた景色だなぁと感動しました。
ゴッホとテオのお墓は特に飾りもなく本当にひっそりと佇んでいました。
Auver sur Oise(その1-ゴッホの軌跡巡り-)_a0072172_2321513.jpg

ガシェ医師の家から移したつたが覆っていて、何となくガシェ医師が暖かく包んでいるように思われました。
最後にゴッホが住んでいて最後に息を引き取った場所へ。
ここは修復がなされて現在は拝観できるようになったようです。
Auver sur Oise(その1-ゴッホの軌跡巡り-)_a0072172_2325556.jpg

日本人の来訪者がかなり多いことをうかがわせます。
というのは建物入り口までにゴッホの生涯をつづったパネルがあるのですが、フランス語、英語、日本語の三ヶ国語で表示されていました。そして部屋の見学後に入るオーディオルームも日本語の表示がありました。
部屋は・・・恐らく当時の状態にしてあると思われるんですが、本当にこじんまりとしていて壁には壁紙もなくむき出しのままで小さな天井窓がポツンと一つあるだけの質素なものでした。
入った瞬間に何となく切なくなりました。ピストル自殺を図り、重症になり2日間この部屋で苦しんで死を迎えたゴッホを思うと。
何故そんなに死を急いだのだろう・・・と。
オーディオルームではスライド式でゴッホの手紙の一部と当時の村の様子の写真やゴッホの絵が見られました。
去年の夏頃にアルルに行き、同じようにゴッホの足取りを少しだけ辿ることができました。
今回こうやってゴッホや印象派が愛した村が見られてよかったです。
by nadeshiko-mayumi | 2007-05-29 23:04 | Paris